頭のなか

noteに移行しました。https://note.com/starwars_akari

かけてほしい迷惑

オンライン授業って、おしゃべりに妨害されることがないのも、良い点だな。

大学から出されたレポートを書いていて、ふとそれに気づいた。

授業中にこそこそとおしゃべりしている声は、とても授業の邪魔になる。

と言いつつ、自分も何度かした経験はあるので、反省している。

 

「人に迷惑をかけるかどうか」は、私にとって大きな判断基準のひとつだった。

人に迷惑をかけることは駄目なことだと、いつのまにか頭にすりこまれていた。

 

しかし、あるとき授業でインドの子育てについて聞いた。

インドでは「人は迷惑をかけてしまうものだから、あなたも人の迷惑を許せるようになりなさい」と子どもに教えるらしい。

こちらの考え方のほうが好きだな、と思った。

 

何か大事な選択をする場面で、「これは人に迷惑をかけるだろうか」と立ち止まるのを辞められたら、もっと精神的にラクになれそうだ。

例えば、新しいプロジェクトに挑戦したいとき、「失敗したら、上司にもメンバーにも迷惑がかかる」と諦めていては、自分の望む道は進めない。

 

授業中のおしゃべりは、かけてほしくない迷惑だ。

しかし、前向きなチャレンジによる迷惑は、むしろかけてほしい迷惑だ。

 

かけてほしい迷惑は他にもある。

例えば、友人が不登校ぎみになったとき。

授業ノートを写メしてほしい、ちょっと話を聞いてほしい等という迷惑は、どんどんかけてほしい。

友人とは互いに迷惑をかけ合うものだと思う。

 

と言いつつ私も、誰にでも気軽に迷惑をかけることは、できていない。

しかし、遠慮なく迷惑をかけ合える相手が1人でもいたら、それは自分にとってかけがえのない友人だろう。

「病んでる」などと言われたくなくて、友人にもなかなか悩みを話せないという人も、実は多いのではないだろうか。

そうした人たちが、1人でも多く、迷惑をかけ合う友人と出会えたらいいなと思う。

 

あなたには、迷惑をかけられる相手がいますか?